第44回 日本体外循環技術医学会大会 参加報告

2018年11月10日から11日の2日間にわたり、石川県金沢市にて開催された「第44回 日本体外循環技術医学会大会」に、当院の臨床工学技士が参加しました。
今大会で44回目の開催となる日本体外循環技術医学会大会は、全国各地の病院から主に臨床工学技士が多数参加しました。

 

今回の学会は、心臓の手術を行う際に患者さんの心臓と肺の機能の代わりを担う装置である人工心肺装置や、心臓の機能が弱っている患者さんに対して、心臓の機能を補助する治療を行う補助循環装置、更に心臓の機能が低下し心臓移植を必要とするような患者さんに心臓移植までの架け橋の役割を担う補助人工心臓に関する内容でした。

これらの内容の中で、当院では主に補助循環装置を使用することがあります。当院における補助循環装置と、他の施設における補助循環装置とでは、それぞれ特色があり、学会参加をして他施設の方々と交流を深めることで新たな発見がありました。

今回の学会で、特に「安全」の観点で、興味深い内容の発表を聞くことができたので、当院においてもスタッフ間で綿密に議論をし、より安全な医療を提供できるように心がけたいです。少し肌寒くなってきた11月にもかかわらず、会場内では活発な議論が行われ、それぞれの施設における熱い思いが会場の熱気となって伝わってきました。

これらの装置を操作する際は、より緊迫した状況、より安全性が求められる状況ですので、臨床工学技士としての役割を全うすべく、医師や看護師、また様々な医療従事者と共に、最新・最高の医療を患者さんに提供できるように、学会参加をすることで、最新情報を取り入れ、当院における現場にも情報共有を行いたいと考えています。

今までになかった技術、これまでに培われた技術の融合が、今後の医療現場に役立つと思われます。当院では、今回参加できなかったスタッフに伝達講習を行い、安全な補助循環と最前線の治療を行えるように研鑽を積み、地域の医療に貢献したいと思います。

2018.12.25 11:01|ブログ

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