
令和2年度 院内研究・実践発表会
3月6日、院内研究発表会が行われました。
昨年は、新型コロナの感染が急拡大した時期で、急きょ中止となり、2年ぶりに行われ、演題は全部で4題ありました。
栄養管理室からは、
「大腿骨近位部骨折による術後低栄養患者の栄養管理~リハ栄養を組み入れたHPD-Rの効果~」

という演題で、リハビリに特化した栄養付加(HPD-R)についての報告を行いました。
2018年7月にHPD-Rの考えを取り入れ、新たな栄養補助食品も追加し、術後早期からの栄養付加をし、その後はリハビリのレベルに合わせた内容に変更しながら、退院を目指すという流れで現在も進めています。
今回の研究では、大腿骨近位部骨折の術後の低栄養患者さんには、エネルギーやたんぱく質をどの程度の付加が必要なのかを知ることが出来、検査結果だけでなく、毎日の患者さんの様子や見た感じなどがとても大切であることが、改めてわかりました。
他の部署の発表でも、日々の仕事での疑問や改善点をテーマにした発表もあり、今後の業務改善や、患者さんへの対応等に参考にさせていただきたいと思います。
発表終了後の質疑応答では、院長、副院長からも鋭い質問があり、今後の課題にもなりそうです◎
今回も、貴重な経験をありがとうございました◎
2021.03.10 13:38|日記
ひな祭り献立 2021
3月3日は、ひな祭り☆
当院でも、ささやかながらお祝い献立でした。
メニューはこちら↓
・ちらし寿司
・牛肉しぐれ煮
・すまし汁
・わけぎのぬた
・ひなケーキ
恒例メニューではありますが、旬を迎えた”わけぎ”を使ったぬたや、手作りの桜でんぶで彩ったちらし寿司などで、おめでたい気分を味わっていただければ…と思います。
でんぶは今年も手作りです。去年も紹介しましたが、当院での作り方を説明します↓
①魚屋さんから届いた、3枚おろし皮引きの鯛を蒸す
②骨がないことを確認しながら、丁寧に身をほぐす
③鍋で炒って、薄口しょうゆ、だし汁を加え水分をしっかり飛ばし、食紅を加えて色付けする
④写真のように水分がなくなったら、砂糖と塩で味付けし、完成です☆
ふんわりと柔らかく、優しい桃色に仕上がり、ちらしずしが一気に華やぎます◎
また、今回の検食時の話題は”わけぎ”でした。
独特のぬめりと、シャキシャキした歯ごたえに箸が止まりません☆しかし、調理師さん曰く、もう少し茹でてもよかったと、自己評価は辛めでした。食材的にどこまで茹でたらOKというのが難しいようです。

このわけぎ、ネギに似ていますが、ネギではなく…ネギと玉ねぎとの雑種とのことで、不思議な食材です。当院では、ぬたの具にちくわを使用しましたが、イカや貝類など色々な具材でお楽しみください◎
お雛様に見立てたケーキは、当初からこのスタイルで、ケーキも美味しく満足ではありますが、また違う形も出来ればなあ…と思いながらの検食となりました。

2021.03.04 12:15|日記
病棟褥瘡カンファレンス
先日、病棟で行われた、褥瘡患者さんの多職種カンファレンスが行われ、管理栄養士も参加しました。
今回の症例は、急性期、回復期を経て、療養病棟に転棟された患者さんで、褥瘡の経過や、処置の方法、薬剤の種類等を確認し合いました。
入院当初は、食事への拒否が強く、なかなか経口摂取が進まない状況で、褥瘡対策の栄養付加メニューも思うように食べてもらえず、試行錯誤…
そのような状況で、療養病棟へ転棟となりましたが、その後少しずつ食事形態もアップし、摂取状況も徐々に改善傾向がみられています◎最近では食事中に笑顔も見られ、私たちもうれしく思います。
やはり、口から食べることの大切さを改めて感じ、患者さんのし好に合わせた栄養付加が出来るよう、メニュー改善も進めていければ…と考えています◎
2021.03.04 08:00|日記