個別メニューへの取り組み

献立のサイクル化を進めるにあたり、同時に特別食への展開メニューや禁止食についても、見直しをしています。
今でも、外科の術後の患者さんには、柔らかく消化の良いものを…、嚥下障害の方には食べやすく呑み込みやすいものを…卵ダメの方には…、魚・肉ダメの方には…と様々な患者さんに応じた食事をと考えて提供していますが、実際に食べられる方からは、

「固くて、心配で残しました」

「こんなにお肉を食べてもいいの?」

などのご意見をいただくこともあり、病院食を不安に思いながら食べてみえる方もいるのだと、反省することもあります。

特に、術後や食物アレルギーの患者さんには、食形態や調理方法、使用食材、量を改めて見直し、安心して召し上がっていただけるように栄養士・調理師ともに検討を重ねています。

そして、病棟担当の管理栄養士は、患者さんからの生の声をスタッフみんなに届けて、食事に反映できるよう努めています。

患者さんからは、

”おいしい”、”いつもありがとう”などお礼の言葉もたくさんいただきますが、訴えの少ない不安の声もしっかり聴いて、治療食として安心できる食事を追求していきたいと考えています◎

たまごおやこ

 

2020.08.25 15:39|日記

献立管理 New Normal (ニューノーマル)

当院では、献立作成は栄養士・管理栄養士が基本献立を1週間ずつ作成し、特別食に展開、禁止食の代替えや嚥下食メニューへの変更などそれぞれの作業を分担し、現場指示用に完成させ、発注、厨房で使用する、という流れで行っていました。
基本的なサイクル献立はありますが、担当者が少しずつメニューを変更し、季節感、新メニューなどを組み込んで、患者さんに少しでも変化のあるメニューを提供できるよう進めてきましたが、システム化が進む最近では珍しいかもしれません。

栄養管理室では今、仕事の効率化、そして新型コロナ時代のNew Normal(ニューノーマル)として、この献立管理業務の大幅な見直しを行っています。
まず、3週間の基本のサイクルメニューを作成し、給食システムの機能もしっかり活用して、手作業にかける時間の削減を目指します。
そして、おもてなし献立や行事食、その他季節メニューを別に作り、1週間の中で必要に応じて組み込んでいく予定です。基本献立は変えずに、少しでも新鮮さを感じていただければ…と思っています。
また、回復期病棟のように入院期間が長い患者さんや、ほぼ決まった方が購入される透析弁当には、メニューが単調にならないよう、プラス1品、事前調理を生かして別メニューなども提供できれば…とそれぞれの部門で検討しています。
基本の献立管理作業を効率化することで、低栄養や食欲不振の患者さんへの個人対応、さらに栄養管理に時間を充てられるよう、栄養管理室全体で業務改善を進めています。
現在、ちょうどサイクル献立の活用を始めたところで、予想外の不備や見直しの箇所などがあり、まだまだブラッシュアップが必要ですが、いろいろな意見を出し合い、新たな形を作り上げたいと思っています。

そして、急遽栄養管理室がチーム制をとる場合にも、慌てることなく、入院患者さんの食事作り業務が継続できるよう、日ごろからのしっかりした備えを進めていきたいと考えています◎

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2020.08.25 15:38|日記

栄養指導の新たな形

当院での外来栄養指導は、基本的には健康診断でコレステロールや血圧高値を指摘された方や、食事のことを気にされる患者さんの希望で行うことが多い傾向でした。
最近では、入院時から退院後の継続的な介入や、外来診察時に定期的に食事の聞き取りなどの依頼が増えつつあります。

診察やリハビリ時を利用して、自宅での食事管理の相談場所となれるよう、また可能な方には電子メールなどの通信機器を活用してさらに気軽に、食事や体調の情報共有ができるよう、取り組みを始めています。

お話の好きな方は対面でじっくりと、逆に苦手な方は電子メールでのやり取りを…と患者さんのニーズに合わせた栄養指導も視野に入れ、より気軽に関われる”かかりつけ栄養士”を目指していきたいと思っています◎

今回は、電子メールで送られてきた食事の写真をもとに、栄養指導を行いました↓

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2020.08.14 16:56|日記

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