
院内災害訓練
先日、病院の災害委員会の主催で、防災訓練が行われました。
南海トラフを震源とするM9.0の地震の発生で、津市では震度6弱の想定で行われ、訓練場所は各病棟や各部署でした。実際に各部署が作っている災害時マニュアルを使用してのシミュレーションでした。
委員会で決められた大きな想定を元に、各部署で細かいシナリオを作り、発生直後から15分、30分後の状況を災害対策本部に報告するという流れでした。
栄養管理室では、「医療・救護」、「栄養・食事」、「設備・環境」の3つのグループに分かれて役割分担をし、それぞれ情報共有しながら進めました。
「設備・環境」班では、電気やガスなどライフラインの状況確認や避難経路の確保を行い、続いて消毒液や衛生用品の準備を進めました。
また「栄養・食事」班では、厨房の様子を確認後、飲み物やゼリー缶詰等非常用のランニングストック食品の確保を行ったり、散乱した食材を収集して使用可能食材の把握を行いました。そして、その二つのグループからの報告を受けて、「医療・救護」班が院内の災害対策本部に報告書を提出する、という流れのかなり実践的な訓練となりました。
栄養管理室では、患者さんの対応や、精密な医療機器はありませんが、大きな調理機器がいくつも設置されていたり、ワゴンプールには温冷配膳車が5台も並んでいたりと危険な箇所がたくさんあります。今回の訓練でスタッフの身の安全の確認もしっかり行ったうえで、食材や物品の確保を進めることが大事であることを再認識し、日頃から危険な箇所や安全な場所を知っておくことも重要だと感じました。
今回の訓練を通して、いろいろな課題や問題点も見えてきたので、スタッフ全員で情報共有しておきたいと考えています。
2018.12.17 11:06|日記