
嚥下困難用・とろみ茶
栄養管理室では、20年近く前から嚥下困難のある患者さん用に、増粘材を使って、とろみをつけたお茶を提供しています。
ほぼ毎日3000~4000ccのとろみ茶を病棟単位で必要な量を提供しています。
最初始めたころは、お茶に増粘材を混ぜただけで、患者さんにも不評で、少しでもおいしくするためにいろいろ工夫を重ねてきました。
抹茶を入れて色も風味も良くなるように…、さらに砂糖を入れて飲みやすく…でも糖尿病の方には別に作って。患者さんや看護師さんからの意見も参考にいろいろ検討し、現在の内容に至っています。
現在は、増粘材と抹茶の粉だけを使用して、シンプルなお茶味として完成しています。
特にこの数年間で、増粘材が大きく進化し、少量でしっかりとろみが付き、仕上がりの味も良くなったと思います。
さて、このとろみ茶ですが、現在とろみ加減が新たな議題に上がっており、今月の会議で、師長さん方に試食をしてもらいました。味もよく飲みやすいとの意見もいただいたそうですが、本当に嚥下障害のある方に適した濃度であるか見直しが必要になってきました。
病棟での水分補給に使用するものや、STさんの嚥下評価に使用するものなど、その目的によって必要な濃度が違ってきます。
私たちが作っているとろみ茶を、どのレベルに合わせるか、看護師さんやリハビリスタッフとも意見交換して、安全性やお茶としての飲みやすさなど、少しでも良いものが提供できるように検討したいと考えています。
2018.01.21 19:13|日記