
献立管理 New Normal (ニューノーマル)
当院では、献立作成は栄養士・管理栄養士が基本献立を1週間ずつ作成し、特別食に展開、禁止食の代替えや嚥下食メニューへの変更などそれぞれの作業を分担し、現場指示用に完成させ、発注、厨房で使用する、という流れで行っていました。
基本的なサイクル献立はありますが、担当者が少しずつメニューを変更し、季節感、新メニューなどを組み込んで、患者さんに少しでも変化のあるメニューを提供できるよう進めてきましたが、システム化が進む最近では珍しいかもしれません。
栄養管理室では今、仕事の効率化、そして新型コロナ時代のNew Normal(ニューノーマル)として、この献立管理業務の大幅な見直しを行っています。
まず、3週間の基本のサイクルメニューを作成し、給食システムの機能もしっかり活用して、手作業にかける時間の削減を目指します。
そして、おもてなし献立や行事食、その他季節メニューを別に作り、1週間の中で必要に応じて組み込んでいく予定です。基本献立は変えずに、少しでも新鮮さを感じていただければ…と思っています。
また、回復期病棟のように入院期間が長い患者さんや、ほぼ決まった方が購入される透析弁当には、メニューが単調にならないよう、プラス1品、事前調理を生かして別メニューなども提供できれば…とそれぞれの部門で検討しています。
基本の献立管理作業を効率化することで、低栄養や食欲不振の患者さんへの個人対応、さらに栄養管理に時間を充てられるよう、栄養管理室全体で業務改善を進めています。
現在、ちょうどサイクル献立の活用を始めたところで、予想外の不備や見直しの箇所などがあり、まだまだブラッシュアップが必要ですが、いろいろな意見を出し合い、新たな形を作り上げたいと思っています。
そして、急遽栄養管理室がチーム制をとる場合にも、慌てることなく、入院患者さんの食事作り業務が継続できるよう、日ごろからのしっかりした備えを進めていきたいと考えています◎
2020.08.25 15:38|日記