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嚥下困難用・とろみ茶

栄養管理室では、20年近く前から嚥下困難のある患者さん用に、増粘材を使って、とろみをつけたお茶を提供しています。

ほぼ毎日3000~4000ccのとろみ茶を病棟単位で必要な量を提供しています。

最初始めたころは、お茶に増粘材を混ぜただけで、患者さんにも不評で、少しでもおいしくするためにいろいろ工夫を重ねてきました。

抹茶を入れて色も風味も良くなるように…、さらに砂糖を入れて飲みやすく…でも糖尿病の方には別に作って。患者さんや看護師さんからの意見も参考にいろいろ検討し、現在の内容に至っています。

現在は、増粘材と抹茶の粉だけを使用して、シンプルなお茶味として完成しています。

特にこの数年間で、増粘材が大きく進化し、少量でしっかりとろみが付き、仕上がりの味も良くなったと思います。

さて、このとろみ茶ですが、現在とろみ加減が新たな議題に上がっており、今月の会議で、師長さん方に試食をしてもらいました。味もよく飲みやすいとの意見もいただいたそうですが、本当に嚥下障害のある方に適した濃度であるか見直しが必要になってきました。

病棟での水分補給に使用するものや、STさんの嚥下評価に使用するものなど、その目的によって必要な濃度が違ってきます。

私たちが作っているとろみ茶を、どのレベルに合わせるか、看護師さんやリハビリスタッフとも意見交換して、安全性やお茶としての飲みやすさなど、少しでも良いものが提供できるように検討したいと考えています。

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2018.01.21 19:13|日記

非常食リメイク・小豆粥

今日は、1月15日で小正月です。

小正月に小豆を食べて、1年間の無病息災を祈願するという風習があります。

ということで、栄養管理室では、来月期限切れとなる災害時非常食の”白粥”を使って職員さんの昼食に、小豆粥を試食として提供しました。

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程よい塩味に小豆も良く合い、さっぱりと美味しい仕上がりでした。

職員さんのご意見や、ご感想も聞けるとうれしく思います。

皆さんも、ぜひ小豆をたべて1年の無事をお祈りしてくださいね◎

そして、17日は阪神淡路大震災から23年目を迎えます。非常食の見直しや、準備をしっかりして、いざというときに備えましょう☆

 

2018.01.15 14:30|日記

日本食文化

先日のラジオでの興味深い内容を紹介します。
話題は”お雑煮”
お雑煮については、みそ仕立てやお澄まし、おもちの形など地域によって風習があるといわれますが、今回の話題はお雑煮をいつまで食べるか?という内容でした。

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元旦のみ、お正月の間、お餅が残っている間・・・などいろいろなアンケート結果があり、中でも特殊な例として取り上げられていたのが、3月まで毎朝お雑煮を食べ続ける地域についてでした。
現在では、その家庭も少ないとのことでしたが、お正月についたおもちがなくなったら、旧正月あたりでもう一度ついて春先まで食べるそうです。最近では家でお餅つきをする家庭も少なくなり真空保存されたおもちが季節を問わずスーパーで買えるようになりましたが、昔の風習を大切に続けている地域があるということに、新鮮な気持ちがしました。
また、日本食が世界無形文化遺産に指定されたことも、お正月のおせち料理などの日本特有の年中行事や、お雑煮に入れるお餅文化が背景に合ったようです。

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食に携わる仕事の私たち栄養管理室としても病院食を通して、日本の伝統文化や年中行事を取り入れて、患者さんや職員さんにも伝承していけるといいなあと思います◎

 

2018.01.12 13:45|日記

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